「我が子が殺人者になり、仕事を辞めさせられた」孤独から始まった共感

その後、少年の父親は「我が子が殺人者になり、仕事を辞めさせられた。誰からも電話が来なくなった」と言ったそうです。

そして「孤独・孤立ってことを感じ、我が子もそういう状況だったのか」と子供に対する共感が生まれました。

少年に共感した両親は、面会にいった際に「自身が孤独を味わった」ことを伝えると、少年の表情が緩んだそうです。

(山口由美子さん)
「共感してもらえた時に、少しずつ人の心っていうのは変わっていくんだな。お父さんの話を聞いて思いました」

山口さんは示談をする際に、書面に「私は、少年が会ってくれるなら会いたい」と一文を加えてもらったと言います。