実質的に親の“第2口座”となる懸念も
日比キャスター:
街で、子どもを持つ親にも話を聞いてきました。

30代(子ども:5歳と3歳)
「活用したいが、進学などのイベントでプラスでお金が出るとき、NISAの資金に回せるか…」
30代(子ども:2歳)
「子どものお金の教育として、どう管理していくか一緒に考えたい」
3人の子をもつ蓮見さんはいかがでしょうか?

蓮見孝之キャスター:
適切な言い方かはわかりませんが、金融リテラシーについて、親と子が一緒に勉強する学びの教材としてはすごく良いだろうなという印象を受けます。
ただ投資に回すお金は結局、親の財布から出ます。「0歳から運用投資ができる」ということですが、果たしてお金の話ができる年齢は何歳ぐらいなのか、中・高校生くらいになり、やっと「投資・運用」という話ができるようになるのかなと思います。
大人がやっているNISAとは別に、「子どもを窓口にして、親がやるもの」になってしまうのではという懸念はあります。
日比キャスター:
NISA用の口座は一人ひとつまでですから、親にとっての第2の口座になってしまうのでは、という懸念もありますよね。

TBS報道局経済部 斧本記者:
子どもが自分で管理できる年齢になるまでは、それなりの時間がかかるため、それまでは実質的には親が管理します。
そのため本当に「子どものため」「教育のため」に使われるかどうかというのは、確認をしなくてはいけません。ただ現実的に確認ができるかというと、なかなか難しい部分もあるため、制度設計と共に議論していく必要があるかと思います。
高柳光希キャスター:
私は、お小遣いを現金でもらっていました。自分が親になったときに「お小遣いを口座に入れて、それをNISA口座にして…」と一つずつ段階を追っていくのは、マネーリテラシーを上げるうえでは、いい教材になるのかなと思います。

南波雅俊キャスター:
「どのくらいの年齢になったら投資や運用の話ができるか」という話がありましたが、仮に中学生のときに親から「実はあなたのNISAがある」という話をされたら、その段階で学ぶきっかけにもなると思います。大人になった後にも役に立つという意味では、私は賛成です。














