熊本県菊陽町にあるTSMCの国内第1工場で製品の量産開始から、まもなく1年です。TSMCの進出がもたらした経済効果はどれほどなのでしょうか?

TSMCの進出による経済波及効果を巡っては、去年、九州フィナンシャルグループが「2022年から10年間で、11兆2000億円ほどに上る」との推計を出しています。

具体的には? 

今年12月4日の熊本県議会の一般質問では、その効果に関する質問が出ました。

公明党 城下広作議員「TSMCの進出は県経済の浮揚に大きく寄与するというもの。より多くの県民が期待していることは間違いないと思います。県として、経済波及の分析について、県民に分かりやすい説明を、ぜひお示しいただきたい」

これに対し、木村知事は去年の外国人宿泊者数が2023年の約1.5倍に増加していることから「半導体分野を中心とした製造業や、観光産業に経済効果が表れている」と力を込めました。

熊本県 木村敬知事「半導体分野ではTSMC進出以降、2025年11月末までの関連企業の立地協定は70件。総投資額は3.7兆円。総雇用者数は6100人となっている」