父は暴力団…マサフミの日常
お母さんから話を聞いた。
マサフミの父親は暴力団のチンピラ。暴力団の抗争のときに、組長の玉取れって言われて、『鉄砲玉』のやつだった。
鉄砲の弾は撃ったら行ったきり、殺しても刑務所に戻ってない。
殺し間違えれば自分が殺されて戻ってこない。
八王子の事務所で拳銃2発、心臓撃ち抜かれて即死。

お母さんは偉かった。かわいいかわいいマサフミだけは、昼の世界のいい子にしたい。
横浜に逃げてきて、パジャマを縫う工場で必死で働きながらマサフミを育てた。
マサフミはそのお母さんの気持ちを汲んで、小3・小4は学級委員をやっていた。
成績もよかった。
でも、いつも仲間からいじめられていた。














