昨シーズンの“豪雪”を受け、青森県の宮下宗一郎 知事が除排雪体制の強化に乗り出します。青森市と弘前市で除排雪の重点路線を定めるほか、県内全域で排雪を予定する時期を示すマップの運用を始めます。

青森県 宮下宗一郎 知事
「(除排雪は)私たち地域の、冬の基本的な行政サービスの1つ。雪国の冬を快適に乗り越えるための創意工夫を今年も実現していきたい」

宮下宗一郎 知事は2日の定例会見で、デジタル技術を使った「青森ゆきみちDX」の、この冬の取り組みを発表しました。

昨シーズンは短時間に集中的に雪が降ったことで、年末年始に除排雪が行き届かず渋滞が発生するなどして、県民の生活に大きな影響がでました。

このため、宮下知事は青森市と弘前市で県が管理する道路のなかで除排雪の重点路線を定めました。

青森市は黄色で示した「人口集中地区」にある7つの路線です。
「観光通り」や「中央大橋通り」などが含まれます。

弘前市は、国道から西側に広がる6つの路線が指定されていて、行政施設が集まる「弘前公園周辺」などの通行を確保します。

また、排雪する予定を示すマップを充実させました。

これまでは津軽地方だけだったマップの表示エリアを、県が管理する道路は全域に広げ、国道の情報も表示します。排雪の予定は、最大で1週間前から確認できます。

ほかにも、全国初となる大規模な実証実験を行います。

バスの車両などにAIスマホをとりつけて道路状況を記録し、雪が降ったエリアを評価し予測モデルの構築を目指します。

青森県 宮下宗一郎 知事
「県民・私たちにとっては市町村道、県道、国道とか関係ない。誰でもいいからちゃんとやってくれという話。誰でもいいからちゃんとやってくれというのを、県がリーダーシップをもって将来的にやりたい1つの意思表示と受け止めてください」

宮下知事は、除排雪を冬場の重要課題に据え、継続して対策を強化する方針です。