あえて”ブランドたまご”に切り替える店も

もはや、常態化しつつあると言っても過言ではない、「たまご価格の高騰」

福岡市博多区のハンバーグとオムライスの専門店では、ある対策に打って出ました。

RKB 本田奈也花 アナウンサー
「こちらがそのブランド卵です。真っ赤!かなり鮮やかな卵です」


こちらの店では、1日に約30キロの卵を使用していますが、その卵を2025年2月、通常の市販の卵から、青森県の「十六代真っ赤卵」というブランド卵に変更。

その名の通り黄身が赤く、甘みが特徴というあえて高いたまごに切り替えました。

一体どういうことなのでしょうか?

はんばーぐとおむらいすのお店 いくら博多店 森口晃治 店長
「2年前とかに比べると、そのときの市販のものが(ブランド卵の)半額とか、そんな感じで半分の値段とかだったんですけども、だんだん(値上がりで)追いついてきてっていう感じですね。今はもう10kg1000円とかそのぐらいの差で、追いついてきていますね」

価格差が縮小付加価値で勝負

目をつけたのは、通常の卵とブランド卵の価格差。

通常の卵が高騰したことで、10kgあたり1000円程度と、その差が小さくなったため、むしろ比較的値段が安定しているブランド卵を選択し、付加価値を高める戦略に打って出ました。

RKB 本田奈也花 アナウンサー
「見てください。鮮やかなオレンジ色。いただきます。とろとろ!」

ブランド卵を選択した甲斐もあって、価格の大きな変動に振り回されず、サービスに集中できると言います。

はんばーぐとおむらいすのお店 いくら博多店 森口晃治 店長
「今の価格で満足していただける中で、どう僕らがさらに付加価値を付けるかっていうのも大事かなと思うので、その中でこの真っ赤卵を使ったオムレツを一つ売りにして、卵自体の値上げもそんなに感じていないようなお店作りというか、そういうことだと思います」


長引くたまご価格の高騰、飲食店は戦略の練り直しを強いられています。