東大・大学院の教授が違法な接待を受けたとして逮捕された事件。接待したとして書類送検された社団法人の代表理事は“接待を強要された”と主張していました。
記者
「東京大学大学院の教授・佐藤伸一容疑者を乗せた車がいま、警視庁から出てきました」
収賄の疑いで送検された、東京大学大学院教授で医師の佐藤伸一容疑者(62)。書類送検された元特任准教授の男性医師とともに、一般社団法人「日本化粧品協会」との共同研究で便宜を図った見返りに、銀座の高級クラブや吉原の性風俗店などで違法に接待を受けた疑いがもたれています。
一方、「日本化粧品協会」の代表理事(52)はあわせて380万円相当の接待をした贈賄の疑いで書類送検されました。
「日本化粧品協会」の代表理事は去年、私たちの取材に対し…。
日本化粧品協会 代表理事
「東大皮膚科ど真ん中の我々が組みたいと思っていた研究パートナー」
2022年、当時、東大病院で皮膚科長を務めていた佐藤容疑者らに協会側から共同研究を持ちかけたといいます。
研究のテーマは「CBD=カンナビジオール」。大麻由来の成分でリラックス効果があるとされていて、当時、世界中で広がりを見せていました。
佐藤伸一 容疑者
「私たちは、カンナビジオール(CBD)には一旦老化してしまった老化細胞を再び若い細胞に戻す作用があるということを世界で初めて明らかにしました」
共同研究の内容や方針を決定する立場にあった佐藤容疑者。都内のフランス料理店を最初の接待場所として指定し、およそ15万円の飲食代は代表理事が支払ったといいます。
その後、接待の要求は徐々にエスカレートしていったといいます。
日本化粧品協会 代表理事
「2回目、3回目とかになると“二次会どこにしましょうか”と。銀座クラブ接待が始まった」
JNNが入手した高級クラブの領収書には45万円を超えるものが複数あり、風俗店の領収書には23万4000円と記載されています。
日本化粧品協会 代表理事
「当初から接待強要が続いて、2024年8月まで。耐えるしかないという一言に尽きる。耐えていたら研究成果が上がってくる。やめるという判断のタイミングなんてない。恐喝までされるようになって、そこから悩み続けていた。“お金持ってこないと教室閉めるぞ”とか」
代表理事は去年5月、接待を強要されたと主張し、損害賠償などを求めて東大側を提訴。佐藤容疑者は裁判で「代表理事が勝手にやった」と主張しています。
警視庁は“違法接待”の実態解明を進めています。
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