銃撃直前「警備員が移動した。偶然とは思えない何かだと」

 そして、事件当日、安倍元総理を銃撃する直前の状況について問われると。

 (山上徹也被告)「後方から撃てば、射線が通るなと思っていた。後方があいていた、撃つならこの方向だと。ただ、真後ろに警備員がいたのでどうしたものかと。そうしたら警備員が私が(行ってほしいと)考えていた方向に移動した。これも偶然とは思えない何かと思った。自転車とか台車の人が横断して、警備の目がそれにそれた。今かと思い、車道に入った」

 そして、安倍元総理に向けて銃弾を放った瞬間については…

 (検察官)「どこを狙いましたか?」
 (山上被告)「安倍元首相の上半身だったと思います」
 (検察官)「安倍元総理は振り返りましたか?」
 (山上被告)「振り返ったと思った」
 (検察官)「2発目も狙ったのは同じですか?」
 (山上被告)「上半身でした」
 (検察官)「1射目と2射目、どんな気持ちだった?」
 (山上被告)「射撃の何かの本で、射撃の心得はなるべく無心で撃つことと。なるべく何も考えないようにしていた」