高市総理はきょう、就任後初めて福島県を訪れ、福島第一原発などを視察し復興に向けた決意を語りました。

けさ、総理官邸を出発し、就任後初めて福島県を訪問した高市総理。大熊町の中間貯蔵施設のほか、東京電力・福島第一原発の事故にともない発生した除染土の保管状況などを視察しました。

高市総理
「こうして線量も非常に低いんだと、使い方、できるだけ多くの方に広報していきたいし、特にこの復興再生土の活用、しっかりと進めていきたい」

その後、双葉町の帰還困難区域を訪れ、荒廃した農地などを視察したほか、福島第一原発を訪問。廃炉に向けた進捗状況を確認しました。

高市総理
「全ての閣僚が復興大臣という、こういう決意のもとに復興のための取り組み、これをさらに加速化させてまいります。内閣の重要課題として、福島の復興に責任貫徹の思いで取り組んでまいります」

一方、永田町ではきのう、高市総理と日本維新の会の吉村代表が会談して合意した衆議院の議員定数削減をめぐって動きが。

きょう、自民党と維新の会の選挙制度に関する協議体の実務者が会談。1割を目標に削減し、1年以内に結論が出なかった場合は小選挙区を25、比例代表を20の合わせて45議席を削減するとした法案をとりまとめました。ただ、野党は一斉に反発しています。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「短期間のうちにコロコロコロコロ変わってて、私はなんかね、何というか貫くものを感じませんよね。ずいぶん乱暴な議論だと思いますね」

特に追及の矛先となっているのが…

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「なんで比例の50が、急にまた(小選挙区)25と(比例代表)20になるのかがよくわからないですよね」

削減する議席数を45とした根拠です。これに対し与党内からは、民主党政権時代に当時の野田総理が45議席削減を訴えた経緯を理由とする声があがっていますが、ある与党幹部は…

与党幹部
「元々根拠はない」

自民・維新両党は週内にも定数削減に向けた法案を国会に提出する予定ですが、野党の賛同を得られる見通しは立っていません。