80年以上前の戦争を経験した主婦が、1冊の“本”を残しています。戦時中、空襲で一緒に逃げていた友人と“ある約束”を交わしたものの、そのまま離れ離れになってしまった…という実話が元になっています。今は亡き作者の女性は、この本で、どんなメッセージを伝えたかったのか。作者がペンに託した思いを探りました。
紹介する本は、童話「青いブローチ」。戦時中の「高知空襲」をテーマとした童話で、高知市に住んでいた女性、白石まさ子さん(1928年~1996年)が執筆しました。
白石さんは1928年に高知市で生まれ、17歳の時に高知空襲を経験しました。その空襲を生き延び、戦後は主婦として家庭を支えながら「高知童話の会」で制作活動にあたったといいます。
童話「青いブローチ」は、白石さんが戦時中に実際に体験した“空襲”をテーマに書かれていて、実話が元になっています。
内容は、空襲で友人と離れ離れになってしまった、17歳の女の子の壮絶な実体験。なぜ白石さんは、そのような悲痛な経験を「童話」にしたのでしょうか?














