宮城県大崎市鳴子温泉で5年前に廃業した旅館が新たな宿泊施設として生まれ変わりました。改修工事は、ボランティアの力も借りて行われ、温泉街の賑わいにつながればと期待されています。

宮城県の大崎市鳴子温泉で営業を始めたのは、「神の湯ヒュッゲKAWATABI」です。

もともと、80年の歴史を持つ板垣旅館という宿でしたが前の経営者が亡くなるなどしたため、2020年に廃業しました。

しかし、「神の湯」と名づけられた透明感のある弱アルカリ性の源泉は残っていました。

こうした中、地元で地域づくりや企業研修に取り組む会社を経営していた伊藤理恵さんが旅館を買い取り、ボランティアの力も借りて改修作業を進めてきました。

伊藤理恵さん:
「地域の人と外の人が交われるようなコミュニティになっていけばいい」

そして、作業が無事終わり、営業をスタートさせました。

暖簾などは、廃業した旅館のものを引き継いでいます。

11月30日も、日帰り客らが神の湯につかりながら疲れを癒していました。

入浴客:
「川渡温泉のウグイス色が香りともにいい」
「素晴しい。また来る。必ず来る」

スリーデイズ 伊藤理恵社長:
「鳴子の魅力を語り合ったりする場所にしていきたい。湯治場なので日ごろのストレスを癒しに来てほしい」

日帰り入浴に加え、長期滞在してローカルカルチャーや起業などについて学習するコースも用意しているということです。

ロビーは、ギャラリーとしても使うことができるということで、伊藤さんは、温泉街の賑わいに役立てばと話していました。