政治を「わかりやすく」変える

ーー安野さんは法案が「こういう中身ですよ」っていうのをすごく工夫して伝えてらっしゃいます。

チームみらい 安野貴博党首:
我々が公開しているWebサイトでは、今国会の中で議論されている議案について誰でもと言うと言い過ぎですが、優しい言葉で説明をしています。正直私も実際政治の世界に入る前って、何を議論してるかって全くわかんないんですよね。もちろんメディアの方もいろいろその政局報道とか、あと成立した法案の報道なんかをしていただいてますけれども、その前段階、法律が成立する前の段階で、今こういうことが論点になっているよっていう情報って、そこまで厚くはないんじゃないかなと思います。

ただ今議案になっていて、まだ成立していないこの段階って結構一番重要なときだと思うんですね。一方で、参議院とか衆議院のウェブサイトを見てみると、実は公開されてるんですよ。ただ、これはめちゃめちゃ難しい書き方なんですよ。法案の文章が載ってたりしていて、今何でこれやってるのかとか、何かどういう議論があるのか、良いとこ悪いところが全然わかんない。そうなったときに、ここを埋めるっていうのは実は政党の役割なんじゃないかと思ったんですよ。今話し合うべきことをうまく皆さんに伝えることによって、その世論がもし変化を起こすんであれば、変化を起こせるようにするっていうのは今の仕組み上あんまり誰もやってないエアーポケットだったと思います。他の政党もそういうのはあるけど、やっぱり自分の党が何をしたっていう感じで。

ーーこのサイトはチームみらいの中で全部やっているんですか。

チームみらい 安野貴博党首:
なかなか大変なんですが、チームみらいは政党として初めてソフトウェアのエンジニアチームを政党で雇用してるんですよね。なので、ある意味内製でこういうものを作ることによって、より使いやすい政治の仕組みみたいなものをいろいろ届けていこうということをやってます。

ーー「みらいまる見え政治資金」は、政治と金の問題を解決しようとお作りになったとか。

チームみらい 安野貴博党首:
そうですね。チームみらいの政治資金の流れ、どこからどれくらいお金が受け取っていて、どう使っているのかっていうのをわかりやすく可視化するというようなものでございます。

今までも政治家って「政治資金収支報告書」というものを通じて公開はしてたんですけど、ただあれ、一般の方が見てもわからないじゃないですか。もちろんアクセスはできるんですけど公開されているよということと、見てそれを理解できるっていうことの間には、実はこれ、距離が結構あるんです。今、政治不信でお金とかちゃんと使えてないんじゃないのって結構思われちゃってる現状においては、このわかるっていうところまで政治家が頑張らないといけないんじゃないかなっていうことを思ってます。