■WBA・WBC・IBF・WBO世界バンタム級王座統一戦(13日 有明アリーナ)

13日、WBA・WBC・IBF・WBO世界バンタム級王座統一戦が有明アリーナで行われ井上尚弥(29・大橋)が11ラウンドTKOで勝利し日本人史上初の4団体統一を果たした。

これまで23戦23勝(20KO)と“モンスター”と呼ばれる井上尚弥が日本人選手史上初の4団体統一戦に挑んだ。井上は11日、自身のSNSで「(1ラウンドから)火を噴きます」と宣言。相手のポーラ・バトラー(34・イギリス)は36戦34勝(15KO)2敗のベテラン、注目の1ラウンドは様子を見ていった井上、序盤はワンツーでリズムをつかむと後半にはボディーを狙い流れをつかんだ。3ラウンドにはバトラーをコーナーに追い込むと右ストレートと右フックの4連発、4ラウンドには左右の6連発とバトラーの体力を削っていった。

6ラウンド、攻めてこないバトラーに対し井上はガードを下げてパンチを出させようとするがバトラーも挑発には乗らず、8ラウンドには顔を前に出し手を後ろに組み攻撃させようとしたがそれでもバトラーは手を出さなかった。

11ラウンド、バトラーの動きが止まると一気に井上がラッシュをかけてバトラーをTKO、井上は日本初、アジア初、バンタム級初の4団体王座統一を達成、しかも4団体とも全て違うチャンピオンからベルトを奪い、4団体全てKO勝ちでベルトを奪ったのは世界初の偉業となった。これで井上は世界戦連勝記録も19連勝と自身の持つ日本記録をまた伸ばした。

試合後、井上は「やったー、4団体統一、ありがとうございました。今後はスーパーバンタム級転向を考えています。12月13日、最高の日になりました!」と語った。