ドジャース連覇の裏側は“オフでも練習”

石井アナ:日本でもワールドシリーズはフィーバーしてたんですよ。2000万人以上が見ていました。

ロバーツ監督:第3戦の(延長)18回になった試合、すみませんでしたね。ほぼ7時間の試合で、長い一日だったね。

石井アナ:私トイレにも行けなかったですもん。でもその試合には勝ったけど、次の2試合(第4戦と第5戦)は負けてしまいましたね。

ロバーツ監督:試合の後、良い感じだったんだけど、とにかく疲れていたんだよね。あの試合で翔平は9度出塁した。彼は翌日登板することになっていたが、疲労困憊だった。キャッチャーのウィル・スミスは18イニングで捕手を務め、翌日もプレーした。彼も疲労困憊だったと思う。それでその後の2試合に敗れた。覚えてるのが、トロントへの飛行機で私は「もし練習したくなければ大丈夫。選択制だ」と言ったことだ。でも全ての選手が、「その選択肢はない。練習したい」って言ってきたんだ。みんな練習したかったんだ。

石井アナ:みんな来たんですか?

ロバーツ監督:みんな来たよ。オフの日にみんなで練習して一つになり、第6戦の準備ができたんだ。

石井アナ:それがドジャース?

ロバーツ監督:それがドジャース。彼らは休みもいらない。練習して努力したかったんだ。それで第6戦で勝てたんだと思うよ。そして第7戦もね。だから、3-0で負けていても私たちはあきらめなかった。戦い続けたんだ。ブレイク・スネル、山本、タイラー・グラスノーなど先発投手をブルペンから出し、ロブレスキーという若手投手さえも使った。出てきた全ての投手が素晴らしい働きをしてくれたよ。

石井アナ:山本投手がワールドシリーズMVPを取り、大谷選手がシーズンMVPを取りました。

ロバーツ監督:私は再び優勝してくれたチームにとても感謝している。ワールドシリーズの後、ムーキー・ベッツが私のところに来て、「3人の日本人選手が私たちのチームに特別なものを加えてくれた」と言った。「彼らは規律を加え、タフさを加え、個性を加え、チームスピリットを加えた」。翔平、山本、朗希の3人すべてがこのチームに大きく貢献した。

石井アナ:今ドジャースは素晴らしいチームですが、来年はすぐですよね。

ロバーツ監督:うん。すぐだね、野球って止まることがないんだ。少しだけのバケーションはあるけど。でもこれは栄誉なんですよ。なぜなら全てのチームが毎年ワールドシリーズ優勝を期待できるわけじゃないですからね。でもドジャースは毎年優勝することが期待されている。なので、プレッシャーではあるけど、最高の組織にいるというのはそういうものだ。