クロカビが雲のもと? それはノー
では、上空のクロカビが水蒸気と結びついて雲のもとになっているのではないかと考えられそうですが、そう単純に考えられるものではありません。
水蒸気が微生物などエアロゾルと結びつき雲のもとになることを「氷核活性」と呼びます。上空で氷核活性が起きる温度は-5度以下とされています。いわば、上空で-5度程度のところが「雲の底」になります。
ところが、おおよそクロカビは-15度以下、砂は-19度以下で水蒸気が凍り付き雲のもとになります。

雲ができる最も気温の高いラインよりも10度ほど低くなってクロカビは氷核活性を起こすので、クロカビが雲を形成するのではないことがわかります。














