熊本県で25日、最大震度5強の地震が発生し、鹿児島県内でも震度2の揺れを観測しました。専門家は、同様の地震はいつどこでも起こりうるとして、日頃からの備えを呼びかけています。

25日午後6時1分ごろ、熊本県阿蘇地方を震源とする地震があり、熊本県で最大震度5強の揺れを観測しました。この地震で、阿蘇市では70代の女性がけがをしました。

鹿児島県内でも伊佐市、霧島市、姶良市などで震度2を観測しました。震源の深さは9キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.8でした。

今回の地震について、鹿児島大学の井村隆介准教授は2016年に発生した熊本地震の余震との見方を示し、地震はいつ、どこでも起こりうる可能性があるといいます。

(井村隆介 准教授)「熊本地震はとっくに終わっているだろうと思っている人が多いが、体に感じない地震はずっと起こっている。今回余震と考えていい。日本に住んでいる限り、このくらいの地震には常に備えておかなければならない」

そのうえで、季節に応じて備えを見直すことが大切だと話します。

(井村隆介 准教授)「きのうのように夕方だと段々寒くなる。寒さへの対策が必要。地震が起こったときの天候や気温、季節など、単に備えるのではなく、想像力を持って備えることが大事」

気象庁は、今後1週間程度は同程度の揺れに注意するよう呼びかけています。