「富士」のヘッドマークを付けてブルートレインを再現

かつて、東海道線を走っていた「ブルートレイン」。2009年に東京と九州を結んでいた寝台特急「富士・はやぶさ」が引退し、県内を走る「ブルートレイン」は姿を消しました。

大井川鉄道では今回、国鉄の機関車風に塗装した電気機関車に「富士」のヘッドマークを付け、ブルートレインを再現しました。企画したのは2024年6月、社長に就任した鳥塚亮さんです。
<大井川鉄道 鳥塚亮社長>
「鉄道って、子どもたちみんな目を輝かせるじゃないですか。ワーワーって大喜びじゃないですか。『赤字』だとか『お荷物』だとか、それって何か間違ってる」
東京都出身の鳥塚社長。これまでに千葉県の「いすみ鉄道」と新潟県の「えちごトキめき鉄道」で社長を務め、経営に苦しむローカル鉄道をさまざまなアイデアで立て直したいわば「再生請負人」です。
<鳥塚社長>
Q. 線路が見える位置に社長席が?
「そうそう、ここが一番良い、特等席。社長室、そっちにあるんだけど、『俺、大部屋でいいよ』って、ここならよく見えるから」
会社設立からちょうど100年となる2025年。7月にJR西日本から廃車予定だった12系客車を譲り受け、整備を進めてきました。昔懐かしいブルーの客車を大鉄の新しいシンボルにしようとしています。
<大井川鉄道 鳥塚亮社長>
「機関車、3月の終わりに実現した。これ座席なんです。いまここなんですよ。ここまで来た。ここから食堂車をつないでA寝台、B寝台ってつないで、だんだんこう広げていく」
Q. 地域にとってはどんなメリットがある?
「やっぱり憧れの列車が走ってる地域って東京、大阪の人から見たらあそこ行ってみたいってなるから、少しでも静岡っていうもの、沿線っていうものを注目していただければ、時間はかかるんですが、そういう貢献度というのは必ずあると思う」
コロナ禍以降、赤字が続く大井川鉄道。3年前(2022年)の台風の被害で、現在も川根温泉笹間渡駅と千頭駅の間は運休となっています。さらに、設備の老朽化も深刻です。














