全国で病院の赤字経営が深刻化する中、静岡市の市立清水病院は2024年度の損失額が22億円あまりに上りました。手術の受け入れを停止せざるを得ない状況にまで追い込まれている医療の現場でいったい何が起きているのでしょうか。

静岡市立清水病院です。26の診療科があり、急性期から慢性期まで一貫した医療を提供しています。

静岡市清水区の総合病院として長年、地域医療の中核を担ってきた清水病院がいま、危機を迎えています。

難波喬司静岡市長
「実質22億2157万円の損失、赤字になっているという状況になります。市長として大変申し訳なく思っております」

難波喬司市長は清水病院の2024年度の損失額が22億円あまりに上ったと明らかにしたのです。

静岡市立清水病院 上牧務病院長
「こちらのエスカレーターは午前中は動かしているんですけれども、午後は利用者も少ないということで誠に申し訳ないんですけど節電のために止めさせていただいています」

「危機的な赤字」を受け、清水病院は院内のエスカレーターの稼働を利用者が減る午後1時から止めたほか、エレベーターも2台のうち1台を休止させました。

上牧病院長
「小さいことではあるんですけれども、こういうことで節電していこうとやっています」