九州電力は、使用済み核燃料を一時保管する「乾式貯蔵施設」の建設を川内原発で計画しています。計画に反対する市民団体が住民説明会の開催を求めようと、24日、県民アンケートを始めました。

(川内原発の乾式貯蔵を考える会・向原祥隆 代表)「川内が核のごみ捨て場になってしまう。それでいいのか」

九州電力は、川内原発に使用済み核燃料を保管する「乾式貯蔵施設」の建設を計画し、2029年度の運用開始を目指しています。

こうした中、反原発を訴える市民団体は「計画の内容が十分に知られていない」として県民アンケートを集めることになり、鹿児島県の薩摩川内市で24日、計画への反対集会を開きました。

九州電力は、乾式貯蔵施設で保管した使用済み核燃料を青森県・六ケ所村の再処理工場に搬出する方針ですが、これまでに完成が度々延期されています。このため、市民団体は「川内原発が使用済み核燃料の最終処分場になりかねない」と懸念しています。

(川内原発の乾式貯蔵を考える会・向原祥隆 代表)「行き場も期間も分からない乾式貯蔵庫を本当につくっていいのか。鹿児島県民はそれを認めるのか。乾式貯蔵の理不尽さを訴えていきたい」

アンケートでは乾式貯蔵施設の計画を知っているか、住民説明会を開くべきかをたずね、来年1月までに1000人分を集めて、塩田知事や九州電力に住民説明会を開くよう求めることにしています。