鮮やかな飴色が目を引く石川県志賀町の特産品、「ころ柿」づくりが今年も最盛期を迎えています。
震災の後は担い手の数も減る中、ボランティアによる支援の輪が全国に広がり、出荷に向けた準備が進んでいます。
日の光に照らされ、オレンジ色の小さな提灯のようにゆらゆらと揺れる「ころ柿」

志賀町福井にある「営農福井」では、能登半島地震の影響でいまだにころ柿の生産を再開できない農家に代わり、カキの栽培やころ柿づくりを引き受けています。
5日から始まったころ柿づくりは今最盛期を迎えていて、朝から従業員が収穫したばかりのカキを一つずつ選別するなど作業に追われています。
ヘタの部分に糸を結びつけ室内に吊るす作業など、ほとんどの工程を手作業で行っています。
震災以降は、県の内外から農作業ボランティアとして訪れる人も多く、現在は20人ほどの手を借りて初出荷に向けた作業に追われています。

農作業ボランティア「愛知県から来ました。ころ柿自体こちらに来て初めて知ったが、すごく手間をかけて作っている」
手間暇を惜しまず一つ一つ丹精を込め、良質なころ柿に仕上がっていきます。

営農福井・前田良久社長「この地区も人が減ってきて、ありがたい気持ち。おいしく作って皆さんに届けなければと思う」
多くの人たちに支えられながら、志賀町のころ柿は、29日に初競りを迎えます。














