全国の納豆を集めた鑑評会が、福島県郡山市で開かれ、各地の納豆文化をアピールしました。

吾妻康弘記者「ずらりと並んだ多彩な納豆、北は北海道から南は鹿児島まで、全国176点の中から日本一を選びます」

白衣姿の審査員16人が会場に入ります。そして、あのキャラクターも登場!

ねば~る君「完全に発酵の街ですから、発酵で復興ねばー!」

全国納豆鑑評会は、今回で29回を数え、県内で開催されるのは20年ぶりです。去年、都道府県庁所在地のなかで納豆の消費額は福島市が日本一とあって、県内の食卓に愛着が深い納豆の出来栄えを審査します。

今年は全国68社、176点の納豆について「大粒」や「小粒」、「ひきわり」など4つの部門に分けて審査が行われ、香りや食味、そして粘りなどを確かめました。

審査員「粒の大きさとかやわらかさとか香りとか、食べた後の余韻とか、粘り方とかみずみずしさとか全部違うんだなと思いました」

去年は郡山市にあるミドリヤの「みのり納豆ほのか」が日本一にあたる農林水産大臣賞に輝きましたが、今年は、残念ながら連覇とはなりませんでした。

ミドリヤ・村上未奈課長「悔しいというか悲しいというか、この感情を糧に、次につなげていけたらと思います」

一方、日本一に輝いたのは、愛知県・高丸食品の「国産中粒納豆伝説」でした。

また、会場では、納豆をまぜる回数や、どれだけ糸が伸びるかを競う大会も。いずれも優勝したのは、地元福島の「チーム土湯」。土湯温泉では、温泉を使った納豆も生産しています。

チーム土湯・土湯温泉の関係者「わざと納豆臭さだったりねばりだったりを落ち着かせて、納豆が嫌いな人でもおいしく食べられる」

納豆のまちを全国にアピールした1日に、関係者も手ごたえを感じていました。

納豆連・長谷川健太郎会長「非常に納豆に関して愛着がある県だという風に感じてます。ここからさらに納豆の魅力が広がってくれればいいなと感じています」

この大会、来年は、名古屋市で開かれます。