「宇治抹茶」が飲めるのは宇治だけじゃない!?

 最後に紹介するのは、「宇治抹茶」です。

 京都の有名観光地では、宇治抹茶を扱う多くの店に長い行列ができています。「抹茶ゼリー」を食べに来たという人に話を聞いてみると、50数組待ちのところもあるのだそう。路地裏にある新しい店舗でも大変なにぎわいをみせているということです。

 しかし実は「宇治抹茶」を楽しめるのは、宇治だけではありません。

 JR宇治駅から奈良線で4駅のJR長池駅。そこから徒歩30秒の場所にある、和菓子を手掛けて100年以上という老舗菓子店「御菓子司 松屋本店」には、抹茶を使った和菓子がズラリと並びます。

 上田芹莉アナウンサーが、特別に店先で「どらやき 抹茶」を試食しました。
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 (上田芹莉アナウンサー)「甘くて後味は抹茶の風味があっておいしいです」
 (担当者)「ありがとうございます」
 (上田アナ)「どこの抹茶を使っているんでしょうか?」
 (担当者)「城陽の抹茶を使っております」

 さらに、カフェ「Cocco Coffee&Flower」では、城陽市の抹茶を使ったチーズケーキが提供されています。

 実はここで出される城陽市の抹茶は正真正銘の「宇治抹茶」。
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 産地や茶葉の品種、製法などの条件を満たしたものが「宇治抹茶」と呼ばれていて、城陽市は古くから「宇治抹茶」の生産が盛んな名産地です。

 「宇治」と付いているため城陽市の認知度はそれほど高くありませんが、だからこそゆったりと宇治抹茶を楽しめる穴場になっています。地元の茶農家に聞くと、城陽市の茶葉は特別だということです。

 (上田アナ)「抹茶というと宇治のイメージが強いですが、城陽市も抹茶が有名なんですね」
 (城陽 茶農家 太田博文さん)「宇治に負けないぐらい手摘みでたくさん採っていまして、どの産地よりもまず鮮やかな緑色。苦みが非常に少ない、それが特徴です」

 観光客でにぎわう京都でも、少し足をのばすだけで、まだまだ“穴場”がありそうです。

(2025年11月19日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『暮らしのケーザイ塾』より)