店構えは地味なのに大繁盛している店。そこには究極の味を追求する、個性派店主の姿がありました。

■幻のパン屋 ぷてぃらぱん

横浜市の閑静な住宅街に、こだわりすぎる店主のお店があります。地元の人に案内してもらうと、指差す方向にあったのは長蛇の列。その先頭には、青い小屋のような建物があり、お客さんが次々と爆買いしています。


実はここ、約30種類のこだわり絶品パンが超お手頃価格で楽しめると大人気のパン屋さん“ぷてぃらぱん”。

女性客
「8個くらい買いました」

男性客
「高くても二百数十円ですから、同じクオリティーで他の店だと400円500円のいっぱいあるのになあと思って」

外はサクサク、中はモチモチのメロンパンは一番人気で、値段は172円。一方、まるで高級和菓子の濃厚な抹茶クリームがたっぷり入った富士山パンは、216円。また、揚げるのではなく、焼き上げたこだわりのカレーパンは、じっくり煮込んだ豚肉や野菜がたっぷり入って248円。

■パンに使うものはできる限り自然なものを


営業は、月曜と土曜、それぞれ午前11時から午後2時の週2回。幻のパンとも言われています。お店を切り盛りする後藤みゆきさんは、パン屋さんでパートをしているうちに、パン作りにハマり、3年程前に自宅の横にお店を作ってしまったんです。

ぷてぃらぱんの店主 後藤みゆきさん
「もともと自宅の駐輪場。自転車をとめている所だった」

ひとりですべて手作りしているので仕込みが超大変。自宅裏に建てられたプレハブで、営業開始の24時間前から仕込みが始まります。

スタッフ
「いっぱいありますけど、これは?」

後藤さん
「これは天然酵母種です。ヨーグルトから作られている」

手作りの天然酵母です。“パンに使うものはできる限り自然なものを”というのが後藤さんのこだわりです。生地の弾力にも妥協はせず、手でこねて、もっちりとした食感を追求します。

後藤さん
「これを100回やっている」

スタッフ
「100回!?ずっとやっていると腕が太くなっちゃう?」

後藤さん
「なっていますね、もう。完璧に腕、太いです」

休みなく作業を続け、8時間半が経過。

後藤さん
「終わりましたので、一度夕飯を食べに戻ります」

ここで初めての休憩。夕飯を食べに一旦自宅へ戻ったのですが、わずか1時間半で再び工房へと戻ってきました。

後藤さん
「今、戻りました」

全てひとりでやっているため、大急ぎで作業を再開。パンを次々と焼き上げていくうちに、あっという間に午前2時になりました。

スタッフ
「後藤さん、午前2時過ぎましたけど、眠くないんですか?」

後藤さん
「眠くはないですね。3つくらい先のことを考えながらやらなきゃならないので。目がバリバリ」

全てのパンが完成したのは、外も明るくなった、オープン3時間前の午前8時。

スタッフ
「開店時間まで3時間くらいありますが…」

後藤さん
「この時間だと寝られないですね。営業が終わってから寝ます」

一睡もすることなく、ひとりで作るパンだからこそ、営業は週に2回が限界。約200個のパンが毎回2、3時間で完売してしまうといいます。

後藤さん
「数がいっぱい作れなくて申し訳ないです。また来ていただければうれしいです」