医師を装って3000万円をだまし取ったとして、無職の男が再逮捕された事件で、男の会社は実体のない「バーチャルオフィス」だったことが分かりました。

 詐欺の疑いで21日に送検された大阪市大正区の無職・原田伸一容疑者(66)は、おととし、免許が無いのに医師を装って「アメリカでがんワクチン開発の特許を取得した。投資すれば3倍にして返す」などと知人男性(70代)に投資話を持ちかけ、現金3000万円をだまし取った疑いがもたれています。

 警察によりますと、原田容疑者が経営する会社は実態がない「バーチャルオフィス」で、ワクチン製造の事実もなかったということです。

 調べに対し原田容疑者は容疑を否認しているということです。

 原田容疑者は医師免許がないのに患者に問診などを行ったとして逮捕・起訴されています。