見た目からおいしい食を 親心から誕生
「障害がある自分の子どもにも、食べる幸せを味わってほしい」というお母さんたちの思いからこのボックスは誕生しました。

高校1年生の永峰楓音さん(16)。産まれてすぐに脳の病気を発症し、食べ物を上手に飲み込めない「摂食嚥下障害」があります。
まだまだ育ち盛りの楓音さんは、家族と食べるご飯が大好きなんだそうです。
父 雄介さん(48)
「きょうはスタミナ焼です」
食欲がそそられるメニューに、楓音さん、思わず笑みがこぼれます。
こんがりと焼き上がったところで、楓音さんの分は食べやすくするために、もうひと手間加えペースト状に。
出水麻衣キャスター
「大人のものと比べると、色合いの面も。オレンジや緑が(なくなってしまう)」

母 玲子さん(47)
「自分もあまり味見したくないなと思うような。美味しく見えないというか。それを思いながらも、子どもには『美味しいね』と言いながら、やっぱあげるという。すごくなんかちょっと心が痛むような思いがありながらやっていた」
母・玲子さんの悩みは他にも。外出するときに持ち歩いている楓音さんの食事セット。食べやすくするためのミキサーに、いざというときのレトルトなどその数15個以上。

母 玲子さん(47)
「『きょう外食いこう』となったら、『ちょっと待ってね』みたいな感じで、すごく準備しないと。これも大丈夫、これも大丈夫、じゃあ行こうみたいな感じになるので、気合を入れないといけない」

見た目から美味しそうな食事を、もっと気軽に食べさせたい。そんな思いから、当事者のコミュニティを立ち上げたところ、賛同の声が集まり、今では約1700人もの会員がいるといいます。
もぐもぐBOXは、同じ悩みを抱える保護者たちの親心から誕生したお弁当なのです。














