老舗の日本料理店が焼きあげた“うなぎの蒲焼”です。味も形も蒲焼そのものなんですが、食べると食感はフワフワ。実はこの料理、食べ物がうまく飲み込めない人のために作られたご馳走なんです。
「摂食嚥下障害」でも楽しめる食事を
東京・中野区の「新渡戸文化学園」で開かれた料理のお披露目会のテーマは、「障害があっても食事を楽しむ」こと。

参加者
「(家族で)同じ形のものを食べられるという経験はなかなかできない。美味しいものが本人も食べられたかなと思います」
振る舞われたのは、和を基調としたフルコース。

食べ物が上手に飲み込めない「摂食嚥下障害」の人でも、そのまま簡単に食べられるよう様々な工夫がされています。
例えば、ころもが命の唐揚げは、一度出来上がったものをペーストにして、表面だけを揚げ直し。外はカリカリ、中はふわふわな仕上がりになっています。

また、ナポリタンも茹でたパスタをペーストにして、1本1本丁寧に絞って作ります。
これらの料理を合わせてできたのが「もぐもぐBOX」。子どもが大好きなおかずをギュッと詰め込んだお弁当です。
日本料理かんさい 猿橋央志 料理長
「お子さんたちの顔とか思い出すと、全然苦にならないというか。逆に作ってあげたいなという気持ちやっている」














