「三振を怖がらなくなったのは翔さんのおかげ」後輩先輩からのメッセージ

大将という愛称に相応しい親分肌の中田翔氏が、特に親しくしていたチームメイトからのコメントはこうだ。

ブライト健太選手「お疲れ様でした!翔さん、現役18年間お疲れ様でした。お前みたいなタイプが三振怖がったら元も子もないよという話をしていただいて、僕はそれで変な三振を怖がらなくなりました。本当に翔さんのおかげ。翔さんがいなくなって本当に寂しいです」

土田龍空選手「翔さんより少し男前な土田です。酔っ払うと甘えてくる。あのゴツい腕でガシッと。男の人にされて嬉しいものではないですけど、なんか翔さんにやられると嬉しくなっちゃう。名古屋にいるとお聞きしたので、いつでも誘ってください」

平田良介コーチ「翔、18年間現役お疲れ様でした。翔とは高校で初めて一緒のユニフォームを着てプレーをして、翔の最後のユニフォームのときにまた同じユニフォームを着て一緒に野球ができたことはすごく幸せに思います。これからの人生のほうが長いと思うので、どの道に進むか分からないですが遠くから応援して見守っています。これからも頑張ってください」

大切な現役最後の時間を過ごしてきた後輩や先輩からのあたたかい言葉に、中田翔氏はこう答えた。

中田翔氏「素直に嬉しいですし、可愛がってた後輩だったり、尊敬していた先輩、一緒にドラゴンズのユニフォームを着れて時間を共有できたのが良かったなと思います」

2年という短い時間だったが、キャリアを積んで来てそれでもなお再出発する覚悟で挑んだ姿で周りに与えた影響は大きいだろう。ブライト選手の三振を恐れないバッティングはダイレクトにプレーの姿勢として現れている。些細なことも含めて偉大なキャリアを残した中田翔氏が与えた影響は、自身が願った「このチーム、このメンバーで優勝したかった」という思いを叶える道標になってくれることだろう。そんな光景を優しい眼差しで見守ってもらうことを夢みて。

澤村桃