リーズナブルな価格から、家計の味方ともいわれてきた「鶏むね肉」の価格が上昇。卸売価格は、過去最高値を更新しています。
サラダに、ステーキ。高タンパク・低脂質で価格が安定している「鶏むね肉」。きょう、横浜市のスーパーに行ってみると…
記者
「100gあたり99円となっています」
こちらのスーパーでは、鶏むね肉の販売価格が去年に比べ20円上がっているといいます。
60代
「100gで50円しない時もあったので、そういった面でも上がってる」
30代
「最近あまりモモ肉とそこまで(価格が)変わんないと思い始めて」
実際、2010年に229円だったむね肉の平均卸売価格は、今年に入り400円を超え、過去最高値に。3倍近くあったモモ肉との価格差も小さくなっています。鶏肉の中でも“お手頃”だっただけに店も苦慮しています。
セルシオジャパン 鶴田聡 部長
「(100gあたり)現状より20円は上げたい。正直、利益はほぼない状態で販売しています」
食用の鶏肉に詳しい業界団体によると、ニワトリの飼料コストなどの高騰に加え、健康志向の高まりで需要が増えたことなどから、むね肉の価格が引き上げられているといいます。
影響は、宮崎の名物料理にも。油でじっくりと揚げた鶏のむね肉を秘伝のタレに漬け、特製タルタルソースをたっぷりかけた「チキン南蛮」です。
お客さん
「鶏肉がすごく柔らかくて、タルタルもちょうど合う感じの味付け」
こちらのお店では、提供するメニューのおよそ7割に鶏むね肉を使用。急激に上がる価格に頭を抱えています。
ひむか食堂 竹本寛 代表取締役
「(15年間で)こんな事態過去初めて。(鶏むね肉が)今年に入って急激に上がっているのでかなり厳しい状況」
コメや油、たまごなどの高騰もあり、やむを得ず1年間で300円値上げしたといいます。
常連だったビジネス客の姿は少なくなったといいますが、増加する外国人観光客に対応するため、英語や韓国語・中国語などで注文できるよう工夫しています。
家計の味方「鶏むね肉」、価格が安定する日は戻ってくるのでしょうか。
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