再来年に予定されている長崎原爆資料館の展示更新について議論する運営審議会が11月19日に開かれ、展示内容の一部や休憩スペースのあり方などについて意見が交わされました。

核問題や歴史の専門家、被爆者などで構成する運営審議会。

今回は、来年度から始まる施工に必要な展示エリアの寸法や配置図などハード面の設計案と、ことし10月、専門家で検討した一部展示の解説パネルの原稿案を市側が報告しました。

基本設計の段階で必要性が問われていた4種類の原爆模型を展示する案については…

長崎市平和推進課・原賀哲郎主幹「人類初の核実験で炸裂した原子爆弾・ガジェット一つに絞りまして、実物大模型を展示することと致しました」

一方、原爆被害を伝える展示と核兵器のない世界をめざすための展示との間に設ける休憩スペースについて、委員から複数の意見があがりました。

中西惇信委員(長崎市議)「広い博物館ではない中で、あえて休憩スペースを今度つくるということの必要性がですね、疑問があるところなんですけど」

市は「現状、床に座って休んでいる人もいる」などとして休憩スペースを維持する方針を示しました。次回の審議会は、2026年1月末から2月上旬の間に開かれる予定で、今回出た意見などを踏まえ、市が、実施設計の最終案を示します。














