幼少期に入退院を繰り返すなど、長期の闘病生活を送った実業家・岸谷蘭丸さん。実は、病気の子ども達と社会を「アートの力」で繋げる活動を行っています。
病気を克服した先輩として、子どもたちに伝えたい思いとは。
「小児慢性特定疾病」って何? 全国に約10万人

岸谷蘭丸さん:
子どもの病気は伝わらない、伝わりづらいというのがとても大きな問題だと思っています。
例えば身長が伸びづらいといった、客観的に目立ちにくい症状は、体に支障が出て初めて(周囲が)気づくという病気です。僕も子どもの頃、関節の痛みという症状があったのですが、視覚的に全く確認することはできません。
そうすると子どもだから、ただ泣いて騒いでるだけなのか、本当に具合いが悪いのか、まず分かってもらえない。地味なことでも、実は本人にとってすごく深刻な場合もあります。僕の活動を取り上げていただくことによって、多くの人に気づきを持ってもらえたら、すごく嬉しいなと思っています。

山形純菜キャスター:
岸谷さんは10歳まで“小児リウマチ”で闘病生活を送っていた経験から、病気の子ども達と社会を「アートの力」で繋げる活動を行っています。
慢性的な疾患のため、長期的な治療を必要とする「小児慢性特定疾病」。厚生労働省が把握しているだけで、約10万9200人の18歳以下の子どもたちが通院・治療を受けているといいます。対象は、がんや糖尿病、ぜん息など801疾病にのぼるということです。

















