大阪・ミナミで深刻化している「放置自転車問題」。道路が“駐輪場”と化し、歩行者の邪魔になっているだけでなく、命が危険にさらされる事態まで起きているといいます。違法駐輪する人の言い分とは?取材班が直撃しました。

「約4000台」大阪・ミナミにはびこる放置自転車

 日本有数の繁華街、大阪・ミナミ。連日、大勢の外国人観光客らで賑わっています。そんなインバウンド客と並んで目立つのが「放置自転車」です。

 道頓堀のど真ん中や、交番の前でも、お構いなし。ほとんど封鎖状態となってしまっている路地も。ミナミエリアの放置自転車、その数なんと約4000台です。

 歩行者からはこのような声が。

 「ちょっと邪魔ですね、歩くのに。危ないし」
 「子どもとかもいるんで通りにくかったりする」
 「お前らええ加減にせえよ!って言いたいね。」
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 こうした状況に地元商店街の理事長も頭を抱えています。

 (南地中筋商店街振興組合 真鍋知秀理事長)「自分たちのお店の前に放置自転車をされると、自分たちの商売もしにくくなるし、お店の方も困りますね」

 地元商店街などは、ミナミを見回って放置をやめるよう書いた札を自転車に貼るなど、対策を実施。しかし、いまだに放置自転車は後を絶ちません。