家族ら4人がクロスボウで殺傷された事件。検察・弁護側双方が控訴せず、無期懲役の判決が確定しました。

 判決によりますと、兵庫県宝塚市の野津英滉被告(28)は2020年、自宅でクロスボウを使って矢を放ち、祖母・母・弟の3人を殺害、伯母に大けがをさせました。

 判決で神戸地裁は、被告に刑事責任能力があると認めたうえで「犯行に無理心中の要素があることを否定できず、生涯かけて償いをさせるのが相当」として、検察側が求刑した死刑を回避して無期懲役としました。

 神戸地裁によりますと、検察側は「判決内容を検討して証拠を総合的に判断した結果控訴理由が見出せなかった」とし控訴せず、弁護側も控訴しなかったため、無期懲役の判決が確定しました。