鹿児島港の本港区エリアの景観やデザインをチェックする協議会が、17日に開かれました。住吉町15番街区の整備事業予定者に選ばれた鹿児島サンロイヤルホテルを運営する鹿児島国際観光が初めて参加しました。

この協議会は、本港区エリアで施設などを整備する際に、景観や回遊性を確保するためのガイドラインに沿っているかなどを確認するため、県が去年設置しました。

県は先月、県有地である住吉町15番街区の整備事業予定者に、鹿児島サンロイヤルホテルの老朽化による移転・建て替えをめざす鹿児島国際観光を選びました。

地上9階建てのホテルや会議室や大宴会場のほか、駐車場の2階に「海の屋台村」として飲食テナントなどの整備が計画されていて、2031年4月の供用開始を提案しています。

17日は都市開発などの専門家から、宿泊者以外の利用者の回遊性の向上や市街地から見える桜島の景観への配慮を求める意見が出されました。

(委員)「パース通りからアクセスした時の見え方をどう設計するかが非常に大事」

(鹿児島国際観光担当者)「パース通りからの眺望は低い駐車場を設定している。パース通りからの(桜島の)眺望は非常に気をつかっている」

本港区エリアでは、県がドルフィンポート跡地に新しい総合体育館を整備する計画です。県は「今年度中に設計業者と契約を結んだ後、協議の対象としていく」としています。