世界平和の実現に向けて貢献した人や団体に贈られる「谷本清平和賞」の贈呈式が、16日広島市で開かれ、基町高校が表彰されました。
ことしの谷本清平和賞は、「原爆の絵」を描き続けている基町高校創造表現コースに贈られました。この賞は、被爆者支援に尽力した故・谷本清牧師の遺志を継いで1987年に創設され、毎年、平和活動に尽力した人物や団体に贈られています。
基町高校の「原爆の絵」は被爆者の高齢化が進む中、被爆体験を生徒が聴き取り、原爆の惨状を次世代に残す取り組みです。2007年から有志の生徒が制作し、これまでに222点が原爆資料館に寄贈されています。
被爆体験を証言した瀧口秀隆さん
「言葉で言うより絵を見て貰うことで、多くのことが(証言活動で)話を聞いてくださるみなさんにすっと入っていくのではないか」
受賞した基町高校 2年生の江崎杏奈さん
「瀧口さんの証言を絵にして、証言活動に役立てて貰えて、高校生の私も平和になるための活動に携わることができています」
基町高校ではことしも、原爆の絵の制作に取り組んでいます。














