「殺害予告まで来た」誹謗中傷を繰り返した男性が標的に

この男性は、斎藤知事を支持する立場から、丸尾県議らへの攻撃を繰り返していた。

「丸尾落選させてください」「丸尾まきの議員辞職を要求します」(現在は削除)

丸尾県議を攻撃していた男性
「自分が先陣切って走ってやっていて、自分としては誹謗中傷に当たらないと思っていたが、誹謗中傷に該当すると気付いた」

2025年3月、男性も発信者情報の開示請求をきっかけに、丸尾県議に謝罪した。

丸尾県議への謝罪文
「事実に基づかない批判を展開し、更には辞職を求める署名運動をし、多大なるご迷惑をおかけした事、お詫び申し上げます」

だが、その後、斎藤知事を支持する人たちから「態度が180度変わった」などと批判されるようになり、反論すると攻撃はさらにエスカレートした。

丸尾県議を攻撃していた男性
「斎藤支持者から個人情報を特定され、住み込みで働いていた場所、住所、勤務先、取引先、取引先の関わってる人のことまでさらされて。殺害予告まで来た」

――ご自分に?メールで?
「はい。X上で」

――どんな内容なんですか?
「お前殺しに行くと」

ネット上には、名前と顔写真も拡散された。男性は職を失い、引っ越しを余儀なくされた。環境を変えた事をきっかけに、Xのアカウントの削除を決めた。

丸尾県議を攻撃していた男性
「人に対して行ったことは自らに返ってくることを、身をもって経験いたしました。人生の転換期を迎えるにあたりSNSから身を引く決断をいたしました」

――このアカウントを消すのですね?
「はい、消します」 

「誹謗中傷は自分の人生も壊す」と言って、男性は削除ボタンを押した。

丸尾県議を誹謗中傷した男性
「いま誹謗中傷している人は、自分に跳ね返ってくることを考えてないと思う。自分に返ってきた時の怖さを考えれば、もう少し冷静沈着に、言葉を選んで投稿できると思う。情報を確かめることもできると思う。僕と同じような過ちを犯す人が出ないよう願っています」