駅前一等地の見込みだが「1平方メートルあたり12万円」という土地価格

鑑定額の一致について、40年以上の経験がある不動産鑑定士の芳賀則人さんは疑問を投げかける。
(不動産鑑定士 芳賀則人さん)
「私にとっては3社がこれだけ一致するというのは、正直言ってちょっと考えにくいです。宝くじに近いんじゃないですか」
そもそも不動産鑑定とは、その土地が最も有効に活用される方法を考えたうえで経済価値を判定し、その結果を価格に反映するもの。評価額は鑑定士によってバラツキがあるのが業界の常識とされている。そのため、3社の鑑定が一致するのは不自然だというのだ。疑問は他にもあった。
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(不動産鑑定士 芳賀則人さん)
「これだけのポテンシャルを持った土地が1平方メートルあたり12万円というのはですね、なんとなく低いよなという感じがしますけどね」
それは、1平方メートルあたり12万円という土地の価格。周辺の相場と比べて安すぎると指摘する。IR用地のすぐ隣には大阪メトロの新駅が設置される予定で、駅前一等地となる見込みだ。IRの計画では全体の5分の1ほどがホテル用地と想定されている。
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周辺と比べると、USJに隣接するホテルの地価は1平方メートルあたり約50万円~60万円。今年3月に売却された南港の東の埋め立て地でも約46万円。IR用地の12万円がいかに安いかが分かる。














