市民に正しい自転車の乗り方を「見せて伝える」 隊長たちは日々の鍛錬を重ねる

 なぜ京都で自転車専門の取り締まり部隊が誕生したのでしょうか。

 京都府では交通事故全体の発生件数は減っていますが、自転車についてはマナー違反などが原因で交通事故が中々減らない状況にあります。

 そこで京都府警は去年4月、「自転車取締小隊」を立ち上げたのです。部隊の移動手段として「自転車」を選んだ理由は…

(京都府警・自転車取締小隊 石原直紀小隊長)「白バイやパトカーではできない取り締まり。一方通行や自転車を除くという通りは、自転車なら小回りがきく。そのままついていくこともできる」

 また、自転車で移動することは市民に正しい乗り方を「見せて伝える」という意味もあるといいます。
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 ただ、もともとは普通の警察官だった隊員たち。自転車の操縦技術の向上や長時間の運転に耐えるため、ジグザグ走行の練習をしたり鴨川を下って20kmほど離れた八幡市まで走りこんだりするなど日々、鍛錬を重ねています。

(京都府警・自転車取締小隊 厨子敏夫巡査部長)「まだまだ自転車に乗り慣れていない部分がある。体力的にはしんどい部分もあるが、定期的な訓練を通じて、体力が徐々に上がってきているのかなと思います」