次々と搬送される患者…コロナ検査で初療室がいっぱいになり断らざるを得ない状況に

 午後5時すぎ。一般の診療所などが閉まりだす時間帯に、救急病院は忙しくなります。

 (京都第二赤十字病院・救急科 成宮博理副部長)
 「今からとりあえず3人、ほとんど同時に来ると思います。あと15分くらいで。ちょっときついかもしれないですけどね。1人来ましたね」

 (成宮副部長)「けん怠感の人が来たよ。おう吐しているから気を付けてね」

 どの患者もコロナの疑いがあるため、現場に緊張が走ります。その後も患者が次々と搬送されてきますが、ひとりひとり治療の前にコロナの検査を行います。
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 そうしている間にも別の搬送連絡が入ります。40℃近く発熱している高齢男性だといいます。

 【受け入れ要請への断りを消防に伝える医師の音声】
 「ちょっと今、初療室がいっぱいなので他を当たっていただけますか」

 (京都第二赤十字病院・救急科 成宮博理副部長)
 「これはしょうがないですね。結局こうなっちゃうんですよね。結局こういうのを断らざるを得ないんですよね。『いっぱいなんで、いっぱいだから無理です』と。全然重症の人はいないんですけれども」

 検査の結果、搬送された3人は陰性であることがわかり、その後、一般病棟に入院となりました。