3日連続で最大規模のXクラス太陽フレアが発生

太陽フレアは、X線強度の最大値によってAからXまでクラス分けされており、Xクラスは最も強力な分類です。

今回、11月9日から11日にかけて、太陽面の中央付近に位置する「黒点群14274」から、最大規模に分類されるXクラスの太陽フレアが3日連続で発生しました。

NICT資料より

発生したフレアは、9日のX1.7クラス、10日のX1.2クラスに続き、11日には一連の現象で最大規模となるX5.1クラスを記録しました。

最新情報:高エネルギープロトン現象は終息

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の臨時情報によると、この一連の太陽フレアによって引き起こされた高エネルギープロトン現象は、すでに終息したということです。

プロトン粒子の観測値 太陽フレアによって急激に増え、その後収束傾向にhttps://www.spaceweather.gov/

プロトン現象とは、太陽フレアなどによって加速された高エネルギーの陽子(プロトン粒子)が、地球周辺に大量に飛来する現象で、人工衛星の電子機器に誤作動や故障を引き起こす原因となります。

NICTによると、11日に発生したプロトン現象は、日本時間14日午前1時50分頃に終了が確認されました。12日未明のプロトン粒子の飛来量は、静止軌道で人工衛星に特に影響を与える基準の145倍を超える量で、これが影響のピークだったと見られています。