フカヒレ加工業者の男性も後押しに...

黒森さんが扱うのはもちろん気仙沼産のフカヒレ。市内のフカヒレ加工業者石渡商店から仕入れています。石渡商店も震災の津波で本社工場が被災し従業員にも犠牲が出ました。

石渡商店 石渡久師社長:
「これは濃縮スープ。震災後に1番最初に工場で作った商品」
2012年に工場を再建させると、新商品の開発にも力を入れ、20種類以上の商品を揃えています。

石渡商店 石渡久師社長:
「震災で一度ダメージを受けて、うちの会社以外も悩みぬいた実感がある。経験した人、企業でないとわからないことをばねに変えて事業を進めている」
社長の石渡さんと黒森さんは10年前、食の復興に携わる縁で県の紹介で知り合いました。この出会いが、黒森さんが気仙沼に店を出す後押しとなりました。

石渡商店 石渡久師社長:
「気仙沼のブランドを世界に届けるという思いが一致しているので、一緒にやろうということでオープンを迎えた。覚悟を感じたので人生かけて応援したいし、町をあげて応援したいし黒森さんを核に気仙沼全体の食のレベルアップができれば」

震災発生から来年で15年。ハード面の復興はほぼ完了する中、街の賑わいを維持できるかが今後の大きな課題です。














