実質年収は約5300万円 「手当」「特権」が多い?

 また、この歳費のほかに、
 ▼立法事務費 ※報告義務なし
 月65万円 ⇒ 年780万円
 ▼調査研究広報滞在費(旧文通費)※1万円以上のものは要報告
 月100万円 ⇒ 年1200万円
 といった 「非課税の手当」が支給されるため、年収換算すると、それぞれ約1100万円・約2000万円相当の“使えるお金”が入ってくる計算になります。

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 つまり、一般国会議員の実質年収は「約5300万円」となるのです。
 ▼歳費 2190万円
 ▼旧文通費 2000万円
 ▼立法事務費 1100万円
 ⇒約5300万円

 さらに、以下のような“特権”もあります。
 ▼格安議員宿舎⇒赤坂3LDKが月12.4万円(相場約50万円)
 ▼JR⇒無料(新幹線含む)
 ▼飛行機⇒月4往復

 なお、一般の国会議員の給与を各国で比較すると、日本は約16万ドルで世界18位。一方、各種“手当”を含めた金額を見ると、約34万ドルで世界3位という数字が出ています(列国議会同盟(IPU)より)。

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 さらに国会議員には、「個人」「政治資金団体」「政党支部」という“3つの財布”あると言われていて、政党交付金、企業・団体献金、パーティー収入など、様々なルートで資金が入る仕組みが作られています。