2024年に閉館した青森市の「棟方志功記念館」についてです。
市は、今後の活用策として、これまでの方針を転換し、従来の用途と同じく美術館として活用することが必要との見解を示しました。

青森市は、2024年3月に閉館した棟方志功記念館を活用するのにあたり、12日に、まちづくりや教育関係者を委員とした「意見聴取会議」の初めての会合を開きました。

このなかで、焦点になったのは記念館の今後の活用策です。

市はこれまで、文化芸術の体験学習施設とする方針を示してきましたが、12日の会議で方針を転換し、建物は完成から50年が経ち用途変更は困難であるため、引き続き美術館の用途で活用することになると説明しました。

このため、今後は展示室の天井に確認されたアスベストに対応しながらバリアフリー化することなどが必要とされています。

意見聴取会議 佐々木淳一 座長
「子どもたちやお年寄りが交流できるような、ハイブリッドな館にできれば。なるべく年度内で意見聴取をまとめて事務局に返したい」

意見聴取会は、これから施設の具体的な活用や展示方法などをまとめて今年度中に市へ提言することを目指す予定です。