来月に控えたクリスマス、洋菓子店ではクリスマスケーキの予約が始まっています。
しかし、今年も物価高の影響で、多くの店がクリスマスケーキを値上げしています。

(加藤沙知アナウンサー)
「街中でこのようにクリスマスツリーを見受けられる時期になりましたが、皆さんのクリスマスケーキの予定はどうなっているんでしょうか?」

(加藤AN)「どうですかご予定は?予算とか」
(街の人)「子どもたちが喜ぶかわいいケーキがいいですね。クリスマスっぽい」

(加藤AN)「ケーキの予定はありますか?」
(街の人)
「あります。まだ注文はしていませんが。やっぱりクリスマスはケーキが食べたいです」

(赤ちゃん連れのグループ)
「予約してます」「高いですよね」
(加藤AN 赤ちゃんに向かって)
「まだ、食べられないかな・・楽しみだね、もう少し大きくなったらね」

(加藤AN)「最近、値段が高くなっているが、どうでしょうか?」
(街の人)
「高いですよね。安いのがいい。でも、おいしいのがいい」
「値段を見て、辛抱できる範囲で購入するかな。ワンホールで食べたいですね。現実的には、小さいショートケーキとかですね」

宮崎市内に7店舗を構える和洋菓子店の「お菓子の日高」では、今月からクリスマスケーキの予約を開始。
しかし、今年も物価高の波が押し寄せています。

(お菓子の日高本店 大野鈴子さん)
「今年は、昨年より少しはケーキの価格をうちでも上げて販売となっている」

お菓子の日高では、去年と同じ種類やサイズのクリスマスケーキを用意していますが、それぞれ200円から300円ほど値上げに踏み切りました。

(お菓子の日高本店 大野鈴子さん)
「イチゴだったり、小麦粉だったり、そういったケーキを作る材料原材料の高騰」

お菓子の日高では、定番とされる5号サイズの生クリーム苺ケーキとチョコ生苺ケーキを4500円で販売。
ただ、お店によると消費者にある変化が…

(お菓子の日高本店 大野鈴子さん)
「昨年あたりから一番小さいホールのサイズ、4号サイズを出しているが、そこが一番売れ動くようになってきた。できるだけお客様にリーズナブルに手に取ってもらえるようには努力はしているが、できるだけ価格は大幅に上げずに(販売したい)」

物価高のあおりを受ける中でも、「おいしいものを届けたい」という作り手の努力は続きます。

【スタジオ】
今回、MRTでは、紹介した「お菓子の日高」を含め、宮崎県内の菓子店10店舗にクリスマスケーキについて聞きました。

まずは、「今年クリスマスケーキを値上げしますか」と尋ねたところ、10店舗すべてが「値上げに踏み切った」と回答がありました。
値上げ幅は、多くの店で去年より300円から500円の値上げだということです。
多くの店で値上げせざるを得ないという状況です。

実際に店の人から聞かれた声も紹介します。

宮崎市のA店では、「イチゴをできるだけ使わないように、去年からトッピングを変えた」。
日向市のB店では、「昔は8号のケーキの注文もよく入っていたが、ここ数年は4号や5号が主流になった」。
そして、都城市のC店では、「どうにか例年通りのトッピングや飾り付けをするが、このまま物価高が続けば、来年はどうなるか分からない」といった物価高騰に苦しむ声も聞かれました。

このほか、最大500円の値上げに踏み切った店からは、価格を抑えるために製品を変えてサイズや味を変えることはしたくないといった、こだわりの声も聞かれました。

多くの人たちが楽しむクリスマスケーキだけに、クオリティや価格をなんとか維持できないかという各店舗の苦悩が伝わってきます。