廃墟「玄岳ドライブイン」に特別潜入!

続いては、松村さんがかねてから行きたいと思っていたという、伊豆スカイラインを語る上で欠かせない施設へ。
(道マニア・松村真人さん)
「これから向かうのが、今日一番紹介したかった場所。昭和には当たり前にあったけど、今はどんどん減っている」

伊豆スカイラインから脇の道に入り、辿り着いたのは、奇抜な外観の「玄岳ドライブイン」の廃墟。伊豆スカイラインの開通後、周辺には様々な観光地が造られましたが、松村さん曰く、時代の流れによって衰退した場所も多く存在するとのこと。玄岳ドライブインも、それを象徴するような施設のひとつと言います。
(道マニア・松村真人さん)
「昔は運転していてご飯食べたり景色見たり休憩するところがなかったので、ドライブインがどんどん出来ていった」
玄岳ドライブインは、建物のデザインや充実した設備が話題を呼び、乗用車1000台、大型バス300台を停められる駐車場がいっぱいになることも多かったそう。昭和42年から平成17年まで営業していましたが、現在は姿形を残したままさびれた状態に。

そんな廃墟となった玄岳ドライブインを今回、所有者に特別な許可をいただき特別に入らせてもらいます。スロープを進んで2階から中に入ると、営業当時は300人を収容できるレストランが。荒れた施設内には、厨房や食器がそのまま残っています。
階段を降りた1階にはカフェの痕跡も。外の展望デッキに出ると、熱海の市街地が望める絶景が広がります。
そして松村さん曰く、玄岳ドライブインにはもう1つの顔があるそうで、それを確かめるべく3階へ向かいます。すると、巨大な滑車を発見!

(道マニア・松村真人さん)
「これは、ロープウェイの滑車。ここはドライブインでもあり、ステーションだった」
かつて玄岳ドライブインは、山の中腹にあった熱海サボテン公園と山頂をつなぐ熱海高原ロープウェイの発着駅でもありました。昭和42年に開業し、121人乗りのゴンドラは当時世界最大と言われました。
車がない人でも訪れやすい観光地を目指しましたが、設備に資金をつぎ込みすぎたことが災いし経営が悪化。3年後の昭和45年に閉業したとのことです。
CBCテレビ「道との遭遇」2025年4月22日(火)午後11時56分放送より














