観光開発された名残が?

伊豆スカイラインの工事が着工したのは、昭和35年。標高500mから700mの高所に建設する上、関東ロームというぬかるみやすく崩れやすい土壌だったため、相当な苦労があったそう。

それでも、4年後の昭和39年10月。41.5kmの道路を完成させ、東京オリンピックの開催月に全線開通。(※道路改良により現在は40.6km)連日多くの観光客が訪れ、多い日には1万9000台以上の車が走るほど人気の観光地になりました。伊豆スカイラインの歌まで作られ、観光バスのバスガイドが歌って盛り上げるのが定番だったと言います。
松村さん曰く、伊豆スカイラインは南から北へ走った方が見所を楽しみやすいとのこと。今回は、天城高原ICから伊豆スカイラインに入り北上することに。道沿いに、ぜひ見てほしい場所があるそうで…
(道マニア・松村真人さん)
「その周辺に観光開発されたところがあるので、その名残を見に行きたい」

訪れたのは、伊豆スカイラインでも最も標高が高い玄岳(くろたけ)ICのすぐ近く。2人は、道の脇から荒れた道を下りて行きます。すると、車道の下をくぐるように造られた歩道が出現!その歩道を辿ると、火山の活動で生じた窪地に水がたまり、自然にできたという「氷ヶ池(こおりがいけ)」が姿を現します。
(道マニア・松村真人さん)
「自然を生かしたまま道路沿いに観光できるものを用意した。この歩道は今、ハイキングコースになっている」
氷ヶ池は伊豆スカイラインに囲まれるような位置にあったため、遊歩道を造り観光地にしたとのこと。かつてはゴムボートに乗ることができ、さらには観光用の牧場もあったそうです。














