中国「APECで“会ってあげた”のに台湾に首を突っ込んだ」

今回の件、実は前段がありました。
高市総理の誕生を受けて、中国外務省は10月21日の会見で、「中国と日本が歩み寄り、歴史や台湾などの重大な問題に対する政治的な約束を守り、両国関係の政治的な基盤を維持するよう望む」と発表。これは岸田氏・石破氏の総理就任時にはなかった出来事です。
その後、10月31日、APECでの日中首脳会談が実現しました。これを中国の立場で見ると、「高市総理が歴史問題・台湾問題で前政権と同じ方針を取りそうだから“会ってあげた”」となるのです。一方、今回の高市総理の発言を受けて、中国は「会ってあげたのに!」と反発しているということです。
ジャーナリスト・武田一顕氏によると、中国の対日政策の重要度は、
(1)台湾問題
(2)歴史問題(靖国参拝など)
(3)経済
で、政府は自らが最重要と考える台湾に「日本が首を突っ込んだ」と認識しており、それが今回の薛剣駐大阪総領事の発言につながったと考えられます。
高市総理は10日、存立危機自体に関する答弁について、「最悪のケースを想定した答弁。従来の政府の立場を変えるものではない。今後は特定ケースの想定の明言は慎む」と発言。「総理とした不慣れな発言だった」(安田氏・武田氏)という見方もあるようです。














