弁護士会などの会費3年分を滞納した男性弁護士(54)に、大阪弁護士会は「退会」の懲戒処分を下しました。

 大阪弁護士会によるとこの弁護士は、同弁護士会と日本弁護士連合会の会費(1か月で計約2万6千円)を、2022年9月分から2025年1月分までの2年5か月分=総額約76万円を滞納し、再三の支払い請求にも応じなかったということです。

 また懲戒処分の理由には含まれていませんが、2025年2月分から9月分も滞納していて、それも含めると滞納総額は約100万円にのぼるということです。

 同弁護士会の聴き取りに対し男性弁護士は「反省し、近く滞納を解消したい」と話したものの、現時点で支払いは完了していないということです。

 同弁護士会は「支払うだけの金銭がなかったのではないか」としたうえで、「会費の納入は会員の最も基本的な義務の一つで、厳正に対処していく必要がある」とコメントしています。

 また同弁護士会は、依頼主から業務を受任したにもかかわらず、7年にわたって訴訟を提起しなかった男性弁護士(48)に、2か月間の業務停止処分を下しました。