■入植者がパレスチナ人を銃撃

パレスチナの“自治区”であるヨルダン川西岸ですが、そこにはイスラエル兵やイスラエル国旗を掲げる住宅があります。
イスラエル政府の方針で、高台や水の便に恵まれた住環境の良いエリアにイスラエル人が住宅をつくり、次々と移り住んでいるのです。これを「入植」といいます。イスラエル人の「入植地」拡大のため、各地で暴力行為が続いています。
ヨルダン川西岸地区の南部にあるトゥワニ村。村人は牧羊や農作業をして暮らしています。この村で、パレスチナ人の住民が銃撃されました。

大きな銃を抱えて高台から村に入ってきた入植者は、村の男性が「自分たちの村」だと抗議すると、発砲。イスラエル兵は入植者を取り押さえませんでした。
このとき撃たれたザッカリーヤ・アドラーさん(30)。何とか一命は取り留めました。
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(ザッカリーヤ・アドラーさん)「ここから病院までの道はイスラエル兵によって封鎖されていました」
イスラエル兵が救急車の通行を妨害したといいます。
何とか病院にたどりつき、13回も手術を繰り返しました。アドラーさんには妻と4人の子どもがいますが、いまも自宅での療養が続いていて働くことはできません。
(ザッカリーヤ・アドラーさん)「イスラエルは殺人、暴行、何をしても何のおとがめもありません。彼らは『テロ対策』と言いますが、実際は彼らが人々を殺し、土地を奪っている。彼らが望んでいるのは、私たち全員がパレスチナから出ていくことです」
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イスラエル人の入植者たちが村のそばにやってきて、パレスチナ人の暮らしは変わりました。
(農場経営者 ハーフェス・ホレーニさん(53))「イスラエルはパレスチナ人が外に出ることを許しません。だから私たちは羊を中に閉じ込め、ここでエサを与えているのです。
村人を追い出そうとする入植者やイスラエル軍が近くにいるため、ヒツジやヤギを外で放牧することすらできなくなりました。
(農場経営者 ハーフェス・ホレーニさん)「私たちの日常は、これまで通り苦しいままです」














