一般住宅などへの普及が進む「太陽光発電」ですが、古くなったパネルは産業廃棄物として捨てられます。

こうした課題を克服しようと、東北電力が「津軽びいどろ」で知られる北洋硝子とタッグを組み、ガラスとして生まれ変わらせる新たな取り組みをはじめました。

青森市のガラス工房 北洋硝子が太陽光パネルのガラスを再利用して作った「津軽びいどろ」。

太陽光発電は、2012年に再生可能エネルギー固定価格買取制度いわゆる「FIT」が導入されて以降、普及が進みましたが、耐用年数を過ぎたパネルは産業廃棄物として埋め立てるしかなく、課題となっていました。

こうした課題を解決しようと東北電力は、岩手県のリサイクル専門会社を通じてパネルを分解してできたガラスを北洋硝子に提供。1枚約20kgのパネルから約6割がガラスとして再利用できるということです。

東北電力 青森支店 下屋敷 聡 支店長
「我々電力会社ができることは限られているが、こういった資源の再利用、循環に対しては企業的な責任もあると考えているので、これからもこのようなことには、長い時間をかけて取り組んで参りたい」

東北電力では、初回として600個の津軽びいどろを製作し、今後イベントなどで記念品として配布し、将来的には販売も検討したいとしています。