中部電力の浜岡原子力発電所で11月11日、巨大地震の発生を想定した防災訓練が行われました。今回は法律に基づき事業者がただちに関係機関に通報しなければいけない緊急事態を想定した訓練となりました。
<訓練アナウンス>
「地震発生、地震発生」
11日の訓練は、震度7の揺れが静岡県御前崎市内を襲ったというシナリオで、浜岡原発の職員と名古屋の中部電力本店の社員など約1万4000人が参加しました。
中央制御室を模したシミュレーション室では、現在稼働を停止している4号機が対策工事をすべて終え運転していたと仮定し、原子炉の自動停止などが問題なく作動したことなどを確認しました。
「原子炉への給水機能喪失、給水系全停」
また、給水機能を失ったうえ、原子炉の熱を逃す機能がすべて失われたため、法律に基づき、ただちに関係機関に通報しなければいけない事態を想定した訓練が展開されました。
<中部電力浜岡地域事務所 統括・広報グループ 榊原浩之専門部長>
「想定されるような事故についてはしっかりと訓練を積んで実効性を高めていくこと、これが大事だと思っている」
中部電力は、浜岡原発の再稼働を目指し、現在も原子力規制委員会の審査が続いています。














